中島,代表理事です。WeNETのみなさん,毎日暑いですが,お元気に過ごされておいでですか?さて,去る5月23日の総会で,和歌山の環境カリスマ重栖隆さんから代表理事を引き継いでから3ヶ月が経とうとしています。総会での皆さんへの約束を守り,今のところ毎週1回は事務所に顔を出せています。同居(本当は間借り)させていただいているWOCA(和歌山有機認証協会)事務局長の歌舞ちゃんこと西出さんイチオシの安全,安心,めっちゃ美味い!スイーツを持参して,です。

毎週,同じ店で,同じ曜日の同じ時間に,同じスイーツを買うので,店のお姉さんにすっかり顔を覚えられてしまいました。店に入った瞬間,何も言わずとも「少々お待ち下さい」と自動的に「いつもの味」が「いつもの個数」でてきます。事務所につくと,WOCAのくらちゃんこと石倉さんが笑顔で迎えてくれます。たたみかけるように,西出さんが「そんなんで餌付けなんかされへんよ!」と言いますが,きっとウソです。食べてはる時の顔みたら分かります。WeNET事務局のさっちゃんこと畑さんも,事務局長臼井さんも忙しくパソコンに向かいながらも黙々と食べています。西出さんイチオシのスイーツが気になる方は,事務所にいらして,直接,西出さんからお聞き下さい。メールや電話ではお答えしちゃダメと言ってあります。畑さん,臼井さん,石倉さんにも口止めしておきました。

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事務所に行っても,私にできることもほとんどなく,ただ事務局の皆さんのお仕事の邪魔ばかりしています。スイーツもそのひとつですね。月〜木までは事務所におられる重栖さん,毎日おられる畑さんと臼井さんに今のところはおんぶに抱っこの状態です。おいおい代表としての責任が果たせるよう,仕事を覚えていきますので,しばらくは大目に見てやって下さい。そして,事務所に通うになって分かったことですが,畑さん,臼井さんの仕事量はハンパじゃないです。次々と入って来るメール,頻繁にかかってくる電話に応対しながらも,企画書の作成,情報整理をエライ勢いでこなしていかれます。その迫力には圧倒されます。ただ,顔は笑っています。だから,事務所の雰囲気はとても穏やかで良い感じです。時折,階下のスローフードレストラン「サ行研究所」さんが天然酵母パンを行商に来られます。美味しいので皆で買い占め,すぐにもぐもぐ食べながら仕事は進みます。WeNETメンバーの皆さん,事務所に来られたら,「サ行研究所」に行かれるも良し,逆に「サ行研究所」に来られたついでに事務所を覗いていってくださいませ。

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と,私にできる仕事は,今のところやっぱほとんど無いのですが,事務局長の臼井さんとも相談し,今期の事務局は,これまで以上に,スピーディー&フランクに,という姿勢で仕事に取り組もう,そのためには,事務局からWeNETメンバーの皆さんに対して積極的に情報をドンドン提供し,フランクに話しかけ,ずうずうしくお願いもし,また,難しい依頼も可能な限り受け,WeNET設立当初のワイワイした雰囲気をもう一度取り戻そう,と目論んでいます。その第一弾として,WeNET理事が回り持ちで,ご自身の活動の近況をネタとした「リレーブログ」を展開することを8月6日の理事会で決めました。その最初のブログは,おそらく,私が最初にできる仕事かな?と思い,立候補しました。ということで,今回は,代表理事になって3ヶ月の間に見て来た「(意外に)知られざる浜の宮の事務所」の実態を皆さんにお伝えします。

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今期の事務局が重点的に取り組んでいる事業の柱は大きく3つです。ひとつ目の柱は「地域での地球温暖化防止活動基盤形成事業」です。これは,和歌山県さんから業務受託している「和歌山県温暖化防止活動推進センター」としての業務のひとつです。具体的には,①節電所プロジェクト,②学童保育出前などの啓発活動,③温暖化防止推進員総会の企画,運営です。①の節電所プロジェクトは県センター事務局,つまり臼井さんと畑さんが中心となった事業です。今年は昨年の実績400件を越える500件の登録を目指しています。WeNETメンバーの皆さんの登録は「当然」,周りの方にもどんどんお声がけ下さい。WeNETから全国初で吹き始めた「節電所」の風を,和歌山から全国に向け強風注意報となるくらい強烈に吹かせましょうと,臼井さんは鼻息を荒くしています,ブホブホ。また,②の学童保育出前などの啓発活動では,県内の推進員さんたちの活動を事務局が支援する,というのが事務局の本来の役割です。ところが,実際には臼井さんが走り回っているような状態になってしまっています。この事業,意外にオファーが多いのです。だけど,推進員さんたちとの時間調整をスムーズに行えない。やむを得ず,スクランブルで臼井さんご自身が走る。他の仕事に回せる時間が足りなくなる。結果,臼井さんと畑さんの勤務時間が長くなる。この悪循環に対し,8月6日のWeNET理事会では「こりゃアカン,WeNETと温暖化防止推進センター事務局と各推進員さんたちとの情報交換の方法を見直そう」と緊急相談しました。WeNETメンバーの多くの方が推進員になっておいでなので,まずは事務局がオファーを受けた啓発活動案件への今以上のご協力,いや「丸受け」をどんどんお申し出いただきたいと考えています。そうすれば,たくさん舞いこんでくる啓発活動のオファーを断らずにも済みます。一方,③の温暖化防止推進員総会ですが,企画は徐々に詰めています。前に進んだら,このブログでもお知らせします。

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2つ目の柱は「コンソーシアム事業」です。これは,環境省とタイアップした事業です。企業の省エネ診断を(環境省の補助金を使って)無料で行い,なおかつ将来を見据えた省エネつまりコストダウンに向けての提案を行う,という内容のものです。診断と提案を行える専門家との協力関係はすでにできています。ところが,無料で診断してもらえるのに,名乗り出てこられる企業さんは意外と少ない。なんでかな?と思っていたら,申請書類の作成が意外に繁雑で難しい。だから,企業さんも有益であることは分かってはいるけど二の足を踏んでしまう,ということが分かりました。この傾向は和歌山に非常に多い中小企業さんで顕著でした。このため,WeNET事務局では,申請→無料診断→改善提案までを「一気通貫」で支援する仕組みを環境省に提案し,事業採択されました。昨年度は5件の企業診断を行い,大好評でした。今年は10〜20の診断を目指しています。特に,エネルギーを多用する企業さんが省エネに取り組むことは,温暖化防止への貢献が大きいことはもちろん,県内産業の運営コストの削減にもつながります。つまり,県内での「儲け」が増えるわけです。ある意味,産業活性化です。古い表現になりますが,一粒で二度美味しい,そんな手厚い「一気通貫」の省エネ診断制度を持っているのは,全国で和歌山だけです。現在は,今年度の診断企業さんを募っている段階です。温泉業界,福祉関係(ホームでは熱をたくさん使います),梅干し業界(意外に熱を使うそうです)と話を進めています。

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3つ目の柱は「木の国エコリレー推進協議会」としての事業です。これは,CO2クレジット付き商品を販売する企業さんの数や,商品アイテムを増やし,そのクレジットを森に返す,というカーボンオフセットの拡大を目指した活動です。特徴的なのは,①県内で販売されている商品を対象とし,そこでのクレジットを,②県内の森にダイレクトに還す,という点です。他県では,地域間で連携した広域のオフセット圏を前提としていますから,実際には移動,運搬にかかるマイレージが大きくなってしまう場合もあります。これに対し「木の国エコリレー推進協議会」の取り組みは,県内で完結するカーボンオフセット制度です。これは全国でも例の無い斬新なものです。「広域にしなくてもできるんだよ」と,和歌山が得たノウハウを他県にも広めていきたいレベルのお話です。さらに,もっと特徴的なのは,③製造過程でのクレジットだけじゃなくサービス業でもクレジットをつけられる,ということです。これならば,どんな業種の企業さんでも参加できますから,例えば,クレジット付き散髪,とか,クレジット付き整体,とか販売されるかも知れません。和歌山で売っている物やサービスがクレジット付き商品ばっかりになったら,楽しいですよね。

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以上の3つの柱以外にも,低炭素関係では,バイオマスと関係する「木の駅プロジェクト」「バイオマス発電」「バイオマスボイラー」の実施の支援,普及啓発活動を昨年度に引き続き精力的に展開しています。これまでの長年の地道な活動が実を結び出しています。全国の仲間も増え,他県の後手に回っていた和歌山が,その森林県である特徴を一気に爆発させ,大ブレイクすることが他県からも期待されています。期待にしっかりと応えられるよう,WeNET事務局では,市民,行政,森林関係者,エネルギー技術者,研究者と連携しながらバイオマスエネルギーから目を離さないようにしています。

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また,生活者の目線からできる環境保全にも貢献しようと,WOCAとの関係強化を進めています。安全で安心な食は生活の基本。子育ての基本にもなります。それが温暖化防止,生物多様性保全にもつながるのだから,WeNETとしてはWOCAとの連携を深めることは当然のなりゆきです。この流れの中,有機栽培農家と連携し,和歌山市〜紀美野町にかけての耕作放棄地の再利用を起点とした未利用資源利活用プロジェクトへの協力参加も始めました。バイオマスのエネルギー利用に軸足を置きつつ,例えば薬草などの高付加価値農業を展開しようとしています。和歌山は,華岡清州の話があるだけじゃなく,例えば御坊に国の薬草研究所が置かれていたなど,県民にも意外に知られていない薬草県なんです。

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ところで,WeNETは,温暖化防止だけを目的とした集団ではありません。社会の様々なことでご活躍のメンバーがたくさんおみえになります。憲法9条の保全,平和への願い,戦争反対,原発反対,ジェンダー,環境教育,生物多様性保全,様々な社会貢献活動をされておいでのメンバーの皆さんに対しても協力,支援するように務めています。事務局としてはもちろんですが,できる限り,友人としてフランクに協力しようとしています。事務局は役所じゃないんだから,友人の活動は思想や志向性が違っても協力するというのが当たり前,という態度です。例えば,去年の晩秋頃に酔っ払った勢いで?,いえ真面目に?(ここは普段の呼び方でいきますが)歌舞ちゃん,臼井君と「(紀州)五十五万石」というヘビーメタル・レゲエ・ブルース・演歌・童謡ユニットを結成しました。これまで,数カ所で演奏させてもらいましたが,どちらかというと世間様よりは右向いている私が,逆向いている皆さんの前でわーわー演奏する。立場は違えど,安心して暮らしたい気持ちは皆同じ。思想なんか関係ねーよ。友人になることが,社会安定の最も簡単な方法です。ここ数年はNo Beer is No Lifeだった私が,若い頃のNo Music is No Lifeに立ち返り,誰とでも立場を越えて仲良くしようと,そんな感じでやってます。しかし,歌舞ちゃんという人は歌の上手な女性ですね。正直カッコいいです。それ引き替え,私のギターの腕の鈍ったこと鈍ったことといったらないです。指が石のようです。すんません。

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WeNET事務局では,他にも書き切れないくらい多様な活動への参加,支援をしていますが,ダボハゼのように何にでも食いついてしまうので,畑さん,臼井さんとも忙しくて仕方がなくなってしまっています。それを解決するためにも,今期の事務局は,これまで以上に,スピーディー&フランクに,という姿勢で仕事に取り組み,事務局に舞いこんできた活動をWeNETメンバーの皆さんにどんどん紹介し,振っていく,そんなことを目論んでいます。今回のリレーブログのスタートも,その一端です。

また,ブログやメールのようなバーチャルなコミュニケーションだけじゃなく,顔を見ながらフランクに意見交換できる場が必要だと考え, WOCAとの連携を深める意味でも,事務局の仕事の「4つ目の柱」を育てるべく「サスティナブル・ライフ・スタイル研究会」の設置を構想しています。持続可能な社会運営に必要なこと,つまり,WeNETとWOCAで扱っているすべてのことをフランクに意見交換できる場づくりです。できれば,カフェスタイルで気軽にやりたいです。立場や思想,世代を越えた,だけど多様で自由で,若者にもバンバン意見を言ってもらえる,そんなカフェです。関連して,WeNET理事会でも,終了後にアルコールでも入れられる機会を増やしたいと企んでいます。基本方針は,楽しいこと。時には喧嘩もOK,でも皆が自由で対等なWeNET設立当初の雰囲気よ,アゲインです。そのために,しばらく,臼井さん,私なんかが「わーわー」言いますが,WeNETメンバーの皆さんも,いっしょに「わーわー」言ってくださいますよう,お願いします。

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ながーーーーーいブログも最後になります。ここまで読んで下さったWeNETメンバーの皆さんに感謝します。実は,言いたかったことは,意外にシンプルでした。浜の宮の事務所は,とても風景の良い場所にあります。夕方など,仕事したくなくなるほどの美しい夕日が見られます。階下のサ行研究所では美味しいものが食べられます。いつでものぞいてください。大歓迎します,ということを言いたいために,長く書いてしまいました。ところで,次にブログを担当される理事の方(どなたか,今は分からない),私が長く書いたからといって,必ずしも長くなくて良いです。いや,むしろ短い方が良いと思います。私は「わーわー」言う方なので,こんなになってしまいました。逆に,長くてゴメンナサイでした。

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(2015年8月7日,中島敦司)